11月12日の投稿でチラリとご紹介した、Sさんのトートバッグが昨日完成しました👏
ピンポイントな目的で作られたこのバッグの用途は、お墓参り用。
内側のゴムは、お掃除用の小箒やお線香の筒を立てて収納するのに使います。
外側の大きなポケットには提灯の柄を差し込んだり、内側の小さなポケットには”かんば”を入れようかな、とSさん。
“かんば”は、白樺の皮を乾燥させたもの。
長野では迎え盆と送り盆にかんばを焚く風習があり、時期になるとスーパーやホームセンターに沢山並びます。
背の高い切り花も支えられる、深く自立するトートバッグ。
水や雨に濡れても大丈夫なように、ビニールコーティングを選ばれたそうです。
「このバッグをパッと持って行けば大丈夫なようにしておくの。」
今を生きるご家族と、亡くなられたご家族のためのバッグ。
とても素敵なソーイングだなぁと思いました。