制作中のコートは、12月のMonthly Fabricで販売中の、人工皮革スウェードで作っています。(税込¥700/m)
人工スウェードも切りっぱなしで使えて便利なのですが、何を作れますか?とよく訊かれます。
ポーチやバッグなどの他、最近は市販の服でもジャケットなどのアウターやトップスにもよく使われているようです。
ならば私も使ってみようと思い、現在制作中のコートの表地を人工スウェードにしてみました。
ミシンの普通の押さえで問題なく縫えますし、サクッ、サクッと縫い進む感触がとても心地良いです。
そして生地同士は摩擦が働くせいか、ミシンの差動による上下の布の縫いずれが起きないのもメリットだなぁと感じています。
シワにもなりにくい素材なので、裾や袖口の折り目には「へらルレット」を使います。
薄い金属の円盤が回転しながら、生地を伸ばさずしっかりと印をつけることができます。
透明の方眼定規と併せて使えば、幅もキチッと折り目を付けられます。
折り目を付けたら、あとは折り目に沿ってアイロンを掛けるだけ。アイロンガイドも不要です。
楽ちんに手早く、裾上げや三つ折りが出来ますよ。
店頭では「マルチルレット」という商品名の、木の持ち手のものを販売しています。(税込¥660)
ご購入くださったお客様からは、「もっと早く知っていれば!」と仰っていただいた、とても便利な道具です。
ぜひお試しくださいませ。